SharePointのリストやチームのチャネル名に私が2桁番号を振る、3つの理由

4/16/2023

Microsoft 365 Microsoft Teams Office 365 SharePoint

以前投稿した、SharePoint のカスタムリストで、ステータス列が完了になったら、申請者に通知するフローを作成するMicrosoft Teams を効率よく使うために心がけてること3つで、番号を振ることをお勧めしてました。

それも、通番ではなく、2桁で、とかです。

私が番号を振っている理由を、いくつかご紹介します。

意図した並び順にするため

Excelで文字列の列を並び替えしたら、思っている順にならなかった、という経験をされた方、多いんじゃないでしょうか。私は、多々あります。

例えば、リストでこんな選択肢の列を作成したとします。

  • 受付待ち
  • 回答待ち
  • 差し戻し(回答した方に再回答を促す差し戻しと考えてください)
  • 承認待ち
  • 回答済み

これを昇順で並び替えすると、こんな順になってしまいます。

  • 回答済み
  • 回答待ち
  • 差し戻し
  • 受付待ち
  • 承認待ち
ちょっと使い勝手がイマイチ・・・。
並べたい順に番号を振ると、意図した順に並べられます。

  • 10_受付待ち
  • 20_回答待ち
  • 29_差し戻し
  • 30_承認待ち
  • 90_回答済み
チームのチャネル名も、意図した順番に並べたければ、番号振るのが一番手堅いです。


途中で、ステータスやチャネルを追加するかもしれないから

なぜ2桁なの?通番じゃないの?というのはもっともな疑問です。組織内でもよく聞かれます。

もし、通番にしていて、「2次回答待ち」「2次回答承認待ち」という2つの選択肢をを追加しようとしたら、他の項目も変更しなければなりません。

  • 1_受付待ち
  • 2_回答待ち
  • 3_差し戻し
  • 4_承認待ち
  • 5_回答済み

でも先ほどのような番号の振り方をしていれば、たとえば「40_2次回答待ち」「50_2次回答承認待ち」とかいれてもほかの項目を変更する必要はありません。
  • 10_受付待ち
  • 20_回答待ち
  • 29_差し戻し
  • 30_承認待ち
  • 90_回答済み

拡張する余地を残しておくと、便利です。


ビューの制御を効率よくしたいから

SharePointのリストやライブラリーでは、特定の条件に合うものだけを表示する「ビュー」を作成できます。


回答待ちに当てはまる、回答待ちor差し戻しステータスだけを表示するビューを作成するときを考えてみましょう。


この番号の場合は、「回答待ち」あるは「差し戻し」であるアイテムだけを表示する、というビューを作成する必要があります。
  • 10_受付待ち
  • 20_回答待ち
  • 30_差し戻し
  • 40_承認待ち
  • 90_回答済み

この番号の場合は、「2から始まる」アイテムだけを表示する、というビューを作成すれば、両方の条件をみたせます
    • 10_受付待ち
    • 20_回答待ち
    • 29_差し戻し
    • 30_承認待ち
    • 90_回答済み


    ビューの条件はある程度の複雑さで組めるのですが、andやorが入り混じるとかなり面倒。

    込み入ったビューを作成したいという相談を受けると、OTA HirofumiさんのSharePoint リストビューにおけるフィルター条件の評価順を調べてみる - idea.toString();を紹介させてもらっています。組み合わせるときも面倒ですが、選択肢を追加して、ビューも変更したい時がもっと大変です・・・。


    なので、なるべくandとorを組み合わせしなくても実現できるよう、番号をうまく調整するようにしています。


    まとめ

    と、こんな理由で番号振ってます。
    余談になりますが、番号を振るときは桁数をそろえるのがポイントです。0埋めでもいいですし、2桁でそろえろ、3桁でそろえる、など桁をそろえることをお勧めします。