作りこむよりシンプルに: チームやグループにメンバーを追加・削除する Power Automate のフロー3つ、どれ使う？

TeamsやMicrosoft 365 を使っていて、グループのメンバーを追加・削除したい！というのはよくあるニーズ。このブログでも Teamsのメンバーを一括登録する（一般ユーザーで）は、ニーズが多いのかよく見られている記事です。

グループにメンバーを追加・削除するには、Power Automateで実施するアクションが複数用意されています。それぞれ少しずつ機能が違うのですが、使いやすいものを選びましょう。

Microsoft Teams - チームにメンバーを追加する

チームにメンバーを追加するのだから、Microsoft Teamsのコネクタを使う、というのは当然の選択肢ですね。チームにメンバーを追加する、というアクションがあります。

追加したいチームを選択して、追加したいユーザーのAAD ID（Office365ログインアカウントと同じですね）を設定すればOKです。シンプルに使えます。

残念ながら、メンバーの削除は無いようです。削除を実施したい場合は、次のOffice 365 Group のコネクタを利用します。

チームのメンバーを追加・削除するなら、Office 365 Groupコネクタを使います。チームを作成すると、裏側でMicrosoft 365 グループが作成されます。昔の名残で、Office 365グループと表記されていますが、同じものだと思ってください。

先ほどのTeamsのメンバー追加と同様に、チームを選択し、ユーザーのユーザープリンシパル名（UPN）を設定すればOKです。UPNは、Office365のログインアカウントですが、同じものを表すのに表現が違うだけ、です。

おなじく、シンプルに使えます。

管理者向けのコネクタで、一般ユーザーの方は利用できません。アカウントを作ったり更新したりできるコネクタなので制約が強く、ある一定以上の権限が必要なコネクタです。

先ほどの2つとは異なり、グループの一意識別子と、ユーザーの一意識別子が必要です。事前に一意識別子を調べておくか、このアクションの前に識別子を調べるアクションを組み込む必要があるなど、少し難易度が上がります。

ただ、このアクションでは、Microsoft 365 グループだけでなく、セキュリティグループも操作できますので、応用範囲は広い、です。

配布リストやメールが可能なセキュリティグループも操作できればいいのにな・・・。

チームのメンバーの追加削除をするだけなら、Office365 のコネクタ。

チームのメンバー追加以外にもチームを操作したいなら、Teamsのコネクタ。

管理者が、チーム、M365グループ、セキュリティグループ操作したいなら、Azure ADのコネクタ。

という感じですね。目的によって使い分けましょう。

Microsoft Teams - Connectors | Microsoft Docs

Office 365 Groups - Connectors | Microsoft Docs