Salesforce、Tableau、Zoomに続く第4弾。今回はLINE WORKSをOffice365にシングルサインオンする設定をしてみました。
OAuthでも実施できるのですが、SAMLで実施しています。
前提条件
SaaSによっては「どのライセンスでもSSOできます」「特定のレベル以上のライセンスが必要」「SSO追加オプションを購入してください」等の条件があります。
LINEWORKSでSSOする場合にどのプランが必要かは、公開情報ではみつけられませんでした。こちらは要確認です。
SSOの構成(AAD管理センターでの作業)
Azure Active Directory 管理センター - エンタープライズアプリーケーションを開きます。ギャラリーでLINE WORKSを検索し、名前を付けて保存します。
基本的なSAML構成セクションで、以下のように設定します。
https://developers.worksmobile.com/jp/console/
欄 | 値 | |
---|---|---|
Identifier (Entity ID)/識別子 | worksmobile.com | 最初から入っているので、そのままでOKです |
Reply URL (Assertion Consumer Service URL)/応答URL |
https://auth.worksmobile.com/acs/<ドメイン名> | |
Sign on URL/サインオンURL | https://auth.worksmobile.com/d/login/<ドメイン名> |
続けて、SAML署名証明書セクションから、Base64の証明書をダウンロードします。ダウンロードした証明書の拡張子は"cer"なんですが、拡張子を"pem"に変更しましょう。
以下の画面を開いた状態で、今度はLINE WORKSの管理画面を開きます。
SSOの構成(LINE WORKS Developers Consoleでの作業)
今度は、LINEWORKS上で設定します。https://developers.worksmobile.com/jp/console/
コンソールを開いて、SSOを開いて、SAMLのラジオボタンをオンにします。
そのあと、以下のように設定します。
欄 | AzureADの値 |
---|---|
Web Login URL | AADのLogin URLの値 |
Logout URL | AADのLogout URLの値 |
プロバイダの証明書を特定 | 先ほど拡張子を変更した証明書ファイルをアップロード |
設定して保存すると、すべてのユーザーをサインアウトする旨の表示が出ます。
LINE WORKSのアカウント設定
LINE WORKSは、ログイン用IDにメールアドレスのようなドットを含むドメインを設定せずに、LINE WORKS専用のID形式を指定している場合があります。
ドメイン部分にドットを含まない形式で作成できるるので、SSOするめにはLINE WORKS IDとOffice 365のUPNの紐付けが必要です。LINE WORKSのアカウント作成画面で、ユーザーのExternal Keyに、UPNの値を設定しましょう。
テストする
あとはAzure AD - エンタープライズアプリケーション - LINE WORKS - ユーザーとグループ、にてユーザーを割り当てて、実際にテストしましょう。
プライベートブラウズで、LINE WORKSのログイン画面でIDを入力し、始める、をクリックします。
するとOffice365のログイン画面にリダイレクトされますので、Office365のUPN入力して、パスワード入力して、LINE WOKSに無事サインインしてたら、成功です。
参考資料
チュートリアル:Azure Active Directory と LINE WORKS の統合
LINE WORKS Developers SSOの概要
LINE WORKS Developers SAML Response 生成
SAML Response 検証のエラーコード
各種SaaSとAzure Active Directoryのシングルサインオン対応状況を調べてみた
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