以前のExchange Onlineでメールが開けない、って聞かれたときにチェックしていることに続けて、メールのトラブルシュート。
今回は、予定表でトラブルの問い合わせをいくつか受けました。
- 自分の予定表作成はできるけど編集できない
- あるユーザーに予定の招待を送れない
- あるユーザーに予定のキャンセルを送れない
対応方法を、備忘を兼ねてまとめてみました。
- 実施したこと
- アーカイブメールボックスの有効化
- 管理フォルダーアシスタントの実行
- 原因
- そういえば・・・
実施したこと
アーカイブメールボックスの有効化と、管理フォルダーアシスタントの実行、この2つです。
アーカイブメールボックスの有効化
PowerShell で Exchange Onlineに接続し、以下を実施です。これでユーザーのアーカイブメールボックスを有効化できます。
Enable-Mailbox -Identity <username> -Archive
アーカイブメールボックスの有効化は、Exchange 管理センターでも設定できます。
ただし、ユーザーに、
- Exchange Online Plan2を含むライセンス(Office 365 E3 や Microsoft 365 E5などの場合)
- Exchange Online Archivingライセンス(Office365 Business Basicなどの場合)
いずれかを割り当てている必要があります。
管理フォルダーアシスタントの実行
PowerShell で Exchange Onlineに接続し、以下を実施です。これでユーザーのメールボックスに対し管理フォルダーアシスタントが実行されます。
Start-ManagedFolderAssistant -Identity <username>
これでしばらく待てば、復旧しています。ただ、アーカイブメールボックスを有効化したあと、メールボックスを開いてからでないとエラーになる場合がありますので注意が必要です。
原因
メールを削除する、予定の招待を承諾や却下すると、削除済みフォルダーに移動します。
削除済みフォルダーから削除すると「回復可能なアイテムフォルダー」という隠しフォルダーに移動するそうです。このフォルダーには容量が構成されていて、あふれてしまうとこの問題が発生してしまいます。
上記2つを実行するとことで、アーカイブメールボックスに削除済みアイテムが移動され、回復可能なアイテムフォルダーの容量の空きができて、復旧します。
そういえば・・・
Exchange Plan 2 でもなく、アーカイブライセンスも割り当てていないユーザーはどうすればいいんだろう。
このコマンドで行けるか、今度試してみます。(監査用にメール残しておくのが望ましいのですが)
Search-Mailbox -Identity <username> -DeleteContent
参考情報
Exchange Online PowerShell を使用してアーカイブ メールボックスを有効または無効にする - Docs
シェルを使用して管理フォルダー アシスタントを開始する - Docs
https://docs.microsoft.com/ja-jp/exchange/configure-the-managed-folder-assistant-exchange-2013-help#use-the-shell-to-start-the-managed-folder-assistant
https://docs.microsoft.com/ja-jp/exchange/configure-the-managed-folder-assistant-exchange-2013-help#use-the-shell-to-start-the-managed-folder-assistant
回復可能なアイテムフォルダー - Docs
Exchange 管理シェル を使用して、保留になっていないメールボックスまたは単一アイテムの回復が有効になっていないメールボックスの回復可能なアイテム フォルダーからアイテムを削除する - Docs
0 件のコメント:
コメントを投稿