Teams会議が頻繁に使われるようになると、トラフィックが増えてインターネット全般が遅くなることも・・・。回線を増強する、SD-WAN化して分散するのも一つの手なのですが、できる範囲で「Teams会議のトラフィックを制御する」というのも1つの手です。
ちょうど調べる機会がありましたので、Teams会議のメディアビットレートの設定についてまとめてみました。
Teams会議のビットレートを設定する(デフォルトのポリシー)
一番手っ取り早いのは、「Teams会議のビットレートを下げてしまう」ことです。
Teams管理センター - 会議 -会議ポリシー - グローバル、を開くと、組織のデフォルトの設定を確認できます。音声とビデオ - メディアビットレート の値を確認しましょう。
上記の例だと、50,000Kbs(約50Mbs)ですね。この状態で100人が同時に会議に参加してると、最大でおおよそ5,000Mbs前後使うことになります。Teams会議のビットレートを設定する(特定のユーザーに対して)
一律全員同じビットレート設定でも良いのですが、対外的に会議をする方や、マネジメント層だけには高画質で、なんていうケースもあると思います。
先ほどはグローバル設定でしたが、特定のユーザーにだけポリシーを割り当てることもできます。会議ポリシーを1つ作成し、ビットレートに余裕を持った数字を割り当てればよいでしょう。
Teams管理センター - ユーザー - (ユーザーを検索して)ポリシーを表示、から設定できます。
Teams会議のビットレートを設定する(特定のグループに対して)
余談:Teamsライブイベントのトラフィックを抑制する方法
まとめ
私が所属する組織ではTeams会議の増加があらためて課題となっています。なのでグループ別でポリシーが割り当てできるのはちょうどよかった・・・のですが、入れ子がダメだそうなので頭抱えています。
Microsoft 365 で入れ子グループでできないことがいくつかあります。入れ子グループはなるべく使わないようにしていくのが良いかもしれません。
参考
Microsoft Teams 用に組織のネットワークを準備する - Docs
https://docs.microsoft.com/ja-jp/microsoftteams/prepare-network#bandwidth-requirements
Microsoft Teams でユーザーにポリシーを割り当てる- Docs
https://docs.microsoft.com/ja-jp/microsoftteams/assign-policies#assign-a-policy-to-a-group
Microsoft Teams のライブ イベントについて - Docs
eCDNについても記載あります
https://docs.microsoft.com/ja-jp/microsoftteams/teams-live-events/what-are-teams-live-events
Azure AD サービスの制限と制約 - Docs
入れ子グループでサポートされているもの、されていないものがいくつか記載されています
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/active-directory/enterprise-users/directory-service-limits-restrictions
入れ子 (ネスト) グループへの権限付与について - Japan Azure Identity Support Blog
https://jpazureid.github.io/blog/azure-active-directory/nesting-group/
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