主観たっぷりのSharePointとTeamsの使い分け

4/11/2021

Microsoft 365 Microsoft Teams Office 365 SharePoint

 Teamsがリリースされる前、ファイルを共有するといえばSharePointでした。しかしTeamsがリリースされ、選択肢が増えることで、使い分けに悩むことになりました。しかも、Teamsの裏側にはSharePointサイトがある、とか言われて「もうおなか一杯」という方もおられるのではないでしょうか。


今回は、主観たっぷりに、こんな使い分けはいかがでしょう?ということをまとめてみました。

※あくまで、私はこう考えている、です。

SharePointサイト

情報を整理して、保存するためのストレージ。ほかにもいろいろできることはあるんですが、コアな機能はひとえにコレです。

フォルダを作る、属性を付けてファイルを整理するだけでなく、アクセス権をしっかり設定できることでしょうか。


セキュリティグループやメールが可能なセキュリティグループでアクセス権を設定できますし、アクセス権もフルコントロールや編集といった権限だけでなく、「投稿」「閲覧」などの弱めの権限も設定できます。


ファイルなど、「情報のストック」のためのツールとして使うのが向いています。


Teamsのチーム

コミュニケーションのためのツール。ファイルの共有もできるし、共同編集もできるところはSharePointと同じです。

チャネル単位でフォルダが作成されるので、その中にならフォルダも作成できますが、表向きは属性での整理などはできません。

アクセス権も原則は所有者(フルコントロール)とメンバー(編集)だけ、です。またチーム上ではユーザー単位での設定のみとなります。


単体では、コミュニケーションのための「情報のフロー」としてのツールという側面が強いかな、と思います。


Teamsのチームの裏側に作成されるSharePointサイト

チームを作成すると、自動でSharePointサイトが作成されます。このサイトのドキュメントライブラリーが、チームのチャネル用のファイル保存先となっています。


SharePointサイトなので、アクセス権の設定はSharePointのように細かく設定でき、ファイル属性やフォルダ、そのほかSharePointの機能はすべて使えます。

サイトにはチームと異なる権限をつけることもできるのでチームメンバーにはコミュニケーションツールとして使いつつ、チームメンバー以外にはサイトだけ見せる、という使い方もできます。


いいとこどりができるんですが、アクセス権とチームメンバーがズレることがあるので、運用ルールはしっかり準備しておくことがおススメです。


まとめ

  • 整理して保存するならSharePoint
  • コミュニケーションとして使うならTeams
  • アクセス権しっかり管理できるならTeams+Teamsの裏側のSharePointサイト併用、

というところでしょうか。


なかなか、とっつきにくいと思われがちなSharePointですが、少し覚えておくといろいろ応用できて業務効率化に使えます。Office365のコアな機能の1つなので覚えておいて損はないと思います。