Intune管理のiPhoneで、QRを読んだらEdgeでサイトを開くようなQRを生成する

12/12/2020

Intune Microsoft Edge

 Intune入れてiOS管理している組織だと、Office365はSafari禁止でEdgeでのみ使わせるケースは多いのではないでしょうか。ファイルをローカルにダウンロードさせたくない、などいくつかの理由でセキュリティ的には良いのですが・・・。

ただ、不便なことがいくつかあって。アンケートのFormsやサイトのURLをハイパーリンクで案内する分にはいいのですが、URLをただQRコードにしたときに、Safariで開いてしまうこと。

例えば、設備や機材のマニュアルをSharePointに置いているとき、利用後アンケートFormsで回答してほしいとき。わざわざリンクたどって回答してくれるなんて人は少ないです。でもQR読むだけで開けるなら協力してくれる方は増えますね。

QRをプリントアウトしたものを貼り付けておけば、手軽になります。ということで、まとめてみました。

標準の手順で、Formsの回答用QRを生成する

Formsの共有- QR作成アイコンから、生成できます。ただ、この方法で作成されたQRの場合、EdgeではなくSafariで開いちゃいます。


Edgeで開くためのQRコードを作成する

Edge用のアドレスを作成して、それをQRコードに変換する、という手順で実現できます。

まずは、アドレス作成。通常のURLだと、

https://forms.office.com/Pages/ResponsePage.aspx?id=...

なのですが、httpsの箇所を

https-intunemam://forms.office.com/Pages/ResponsePage.aspx?id=...

というように書き換えます。


そのあと、QRコードを作成します。

できあがったのが、こちら。お手元のiPhoneのカメラアプリでスキャンしてみてください。

QR作成で検索するといろんなサイトが出てきます。URL用ではなく、文字列として作成すれば大丈夫です。
例えばこちらのサイトの場合は、URL用QRではなく、自由入力で作成すればOKです。




なんでこんなことできるの?(URIスキーマ)

ハイパーリンクを開いた際に、リンクの種類によって動作が異なります。

例えば、"https:"だと「ブラウザで、続くアドレスを開く」ですし、
"mailto:"だと「メールアプリで、続くアドレスを宛先に入れて開く」になります。

これはURIスキーム、というものなのですが、"https-intunemam:"とすればiOSの場合はEdgeブラウザで開く、という動作になる、というわけです。

かなり意訳なので、詳しい意味を知りたいかたは調べてみてください。


参考にしたもの

URI に応じた既定のアプリの起動

how to open a link in the Intune Managed browser.