Microsoft 365 には様々なストレージを使うサービスがあります。どれぐらい使えるのか、組織内で問い合わせを受けたので、ざっとまとめてみました。個人で使うものは割と手厚く、共有するものはちょっと少な目です。
これは、2020年9月20日時点の情報をもとにしています。
1.OneDrive
個人用ストレージ。Teamsのチャットのファイルもこの容量を使います。アカウントごとに、これらの容量が割り当てられます。E3ライセンスの場合は、容量に困ることはほぼないんじゃないでしょうか。
容量 | ライセンス |
---|---|
2GB | Office 365 F3、Microsoft 365 F3など |
1TB | Office 365 E1、Office 365 E3以上、Microsoft 365 E3以上、Business以上など |
無制限※ | Office 365 E3以上、Microsoft 365 E3以上など ただし5ユーザー以上のサブスクリプションの場合のみ |
2.SharePoint
組織用ストレージ。個人ごとではなく、組織全体の容量です。SharePointサイトの容量でもありながら、Teamsのチームのファイルもこの容量を使います。バージョン管理が強制忘れないよう設定され、デフォルト500バージョン(ミニマム100バージョン)、さらにバージョンごとにファイルサイズをそのまま使うので結構使います。
容量 | 計算式 |
---|---|
テナント全体総容量 | 1TB+(10GB×Office 365 E1 以上あるいはBusiness Basic以上のライセンスユーザー数) |
対象のユーザーが500ユーザーとして、6TB、というところです。
追加で購入することもできます。管理センターで見たところ、21円/GB・月でした。
3.Stream
組織用ストレージ。個人ごとではなく、組織全体の容量です。SharePointと比べても相当少ない。好きに使って、とは言いずらいですね。算出条件がSharePointやOneDriveほど、かっちり書かれていなくてややこしい。
容量 | 計算式 |
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テナント全体総容量 | 500GB+(0.5GB×ユーザー数 ただしMicrosoft Enterprise K1F1を含みません) |
対象のユーザーが500ユーザーとして、750GB、というところです。Teams会議は1時間当たり目安として400MBということですから、ざっと1850時間と少し相当、ですね。
追加で購入することもできます。手元の環境では確認できなかったのですが100USD/500GB・月のようです。
4.Exchange
個人用のメールなど保存ストレージ。アカウントのユーザーメールボックスごとに、これらの容量が割り当てられます。E3ライセンスの場合は、容量に困ることはほぼないんじゃないでしょうか。
容量 | ライセンス |
---|---|
2GB | Office 365 F3、Microsoft 365 F3など |
50GB | Office 365 E1、Business以上など |
100GB ※ | Office 365 E3以上、Microsoft 365 E3以上など |
メールでこれらの容量を食いつぶすような方は、よっぽど大量に、添付ファイルアリのメールをうけとっているのでしょう。とはいえE3以上のユーザーは、アーカイブ領域に定期的に移動するなどすれば、事実上メール容量無制限で利用できますね。
5.まとめ
ファイルを共有するならSharePoint、動画を共有するならStream、というところ。それだけに容量が少なめなので計画をしっかり立てておく必要がありそうです。
もしメディアファイルなどの大容量ファイルをチームで共有するシーンが多いなら、BoxやDropboxの無制限プランを使うのも1つの考えと思います。
6.引用元
OneDrive - ユーザー 1 人あたりのストレージ スペース
SharePoint - プラン別制限
https://docs.microsoft.com/ja-jp/office365/servicedescriptions/sharepoint-online-service-description/sharepoint-online-limits
Microsoft Stream ライセンスの概要 - ストレージ
Exchange Online の制限 - メールボックス格納域の制限
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